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執筆者の写真あらき 季旺

閻魔大王のアドバイザー【小野篁】の怪奇伝説をさぐる


こんにちは。


きょうは京都で怪奇伝説を持つ

歴史上の人物をご紹介いたします。


閻魔さんと関係がとても深いので、

ぜひ読んでくださいね。



【閻魔さまの隣にいる人はだれ?】


私には、

京都に来てからとても気になっている歴史上の人物がいる。


これまでに聞いたこともない名前だったが

京都に来てからその人のことを知り、

にまつわるストーリーに興味津々。


なんというか・・・京都らしさを感じている。



その人の名は【小野 篁(おのの たかむら)】。


私が彼の名前を最初に聞いたのは、

京都に住んですぐのことだった。



(右の人が篁氏)


京都には、

閻魔大王像をお祀りされている寺院があちこちにある。


そして閻魔大王様のおられる所には、

必ずと言ってもいいほど

この小野篁の名前が出てくるのだ。


最初は(この人誰?)って感じだった。


でも

六道珍皇寺というお寺に行き、

彼の怪奇伝説を知ることに。。。






小野篁は、

閻魔王宮のお役人といわれている。


篁は昼間には朝廷の官人として勤め、

夜な夜なこの六道珍皇寺に今も残る冥界への井戸から冥土通いをし、

閻魔大王に助言をしていたという伝説の持ち主だ。



篁が建立した六道珍皇寺には、

篁が冥土からこの世に戻る黄泉がえりの井戸も残っている。


確かに冥土まで行くのはいいけど、

この世に戻る井戸がないと行きっきりになってしまうよね。



この井戸は年に数回だけ公開され、

私も1度見に行ったことがあった。


正直、

井戸を覗き込んだときはヒヤッとした空気を感じ、

あまり良い気持ちではなかったなぁ。


伝説の真偽は別として、覗き込むとあらぬ想像が働いてしまう。




篁は平安初期の官僚で、父親は参議だった小野岑守(おのの みねもり)。


そして篁は、仁明天皇から遣唐使に任命されるほどの優秀な人だった。


しかし遣唐使の航海に出る船の選択をめぐり朝廷と争い、

遣唐使はおろか官職を取り上げられ庶民にされた上、

隠岐国に流されてしまった。


でも、

篁にはとてつもない文才があったよう。


特に漢詩では、

古代中国の王羲之や王献之に匹敵するほどの天才的な力を持っていたようだ。


一度は失脚した篁だったが、

この天才的な文才により

3年で朝廷の官人として復帰した。


ちなみに篁は50才で亡くなっているが、

彼の身長はといえば190cm。

当時では考えられない巨漢だったらしい。


そもそもなぜこの篁に、閻魔王宮の役人という伝説が生まれたのか?


これがとても大きな疑問だ。



「今昔物語集」の中で、

小野篁の情けにより「西三条大臣を助くる語」という話があるそうだ。


実は篁は学生の頃事件を起こし、処罰を受けそうになった。

そのとき西三条大臣とよばれる藤原良相が

篁を庇ったことで処罰を免れた。


このことに篁は藤原良相にとても恩を感じていたらしい。


そしてある時、この藤原良相が重病になり亡くなってしまった。


閻魔王宮で裁判にかけられた藤原良相について篁が閻魔大王に

「この大臣は正直で他の人々に良い影響を与える人」と進言。

自分に免じて許して欲しいと頼みこんだという。


それを受けた閻魔大王は藤原良相の罪を許し、彼を生き返らせたとか。


そしてこの世に戻った藤原良相が、

閻魔王宮でも篁が絶大な力を持っていることを目の当たりにし、

これが伝説の基になったという。


また篁の伝説のひとつに、紫式部が登場する。


紫式部は愛欲を描いたことで閻魔大王に地獄に落とされが、

これを篁がとりなしたという伝説もあるらしい。


京都市北区の堀川通りにある紫式部のお墓とされる場所には、

隣に篁の墓もありこれはその伝説によるもののようだ。


私も行ったことがあるが、

なぜ二人の墓が並んでいるのか伝説を知るまで疑問に感じていた。



今では六道さんと親しまれている六道珍皇寺。


この寺院には巨大な閻魔大王と小野篁像が並んでいる。

閻魔大王と篁像もふだんはのぞき窓からしか見られない。

のぞき窓から見ても、どちらの像も迫力がありすぎる。






この六道珍皇寺がある辺りは「六道の辻」と呼ばれ、

平安京の住人たちにとって葬送の場となる鳥辺野の入り口だった。


おそらく当時は、あの世へ続く入り口のように考えられていたのだろう。


そういうこともあり篁伝説が生まれたのかどうか・・・

真偽のほどはわからない。


この小野篁については、ほとんど資料が残っていないようだ。


なぜ彼が閻魔王宮の役人で、

夜な夜な冥界へ行っていたという伝説が生まれたのかは

今もってはっきりしない。



京都のさまざまな場所で篁の名前を目にするたびに、

私は(どういう人だったんだろう)と、とても興味が募っていた。



篁について知りたい!

そう思い、資料を探してみた。


運良く昨年発刊された

「小野篁 その生涯と伝説」という本がみつかった。


読んでいくうちに、

篁の天才的な能力や人としての魅力を知ることができ、

ますます篁に興味が湧いてしまった。


伝説の真相を知りたい。


その一心で本を読み進めたが、

伝説は伝説のままにそっとしておくのが篁に対しての礼儀なのかもしれない

と、今では感じている。


※資料「小野篁 その生涯と伝説」より




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